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俺が治験に行った時の日記【説明会編】

前書き―

これは4月半ばに治験に参加することを思いつき、治験から帰ってくるまでテキトーな日記をつけていた俺の話です。身のあることは書いていません。

4月某日、貯金の底が見え焦った俺はかつてお世話になった体育教師の言葉を思い出した。

「お前らが近い将来、暇で金が欲しくなったら、治験がオススメです」

俺は先生ほどガタイは良くないが、早速インターネットで治験説明会を予約した。高校教師が生徒に勧めるくらいなので、多分大丈夫だろうと信じた。一時間もしない間に折り返しの電話が来る。

『○○様でお間違いないでしょうか?』

そこからは質問攻めだった。花粉症じゃないかとかタバコは吸うかとか。もちろん俺はオールクリアな男だ。そして説明会の期日と開催地が知らされた。最寄り駅から4駅行った大きな街にある“治験病院”であった。わざわざ言うくらいだから治験専用なのだろう。

その一週間後、俺は遅刻もせず治験病院にやってきた。噂通りここには時間を潰すための物が沢山用意されていた。マンガや最新映画を含むDVD、ゲーム機やPC部屋などあとの医療機器は全くわからないが、ここでの生活は良さげだ。説明会に来ていた面々は若い男だらけで特に言うことはない。

治験は被験者の信頼性が重要らしい、例えば飲むなと言われたコーヒーは飲んではいけないし、この日までに電話せよと言われればそうする。定員オーバーの際は体調の他にも連絡がちゃんとつくかが見られる。

なぜこんなに確信をもって言えるかといえば、俺が一度ふるい落とされたからだ。

『体重がちょっと軽いのと…あの1回連絡がちゃんと取れませんでしたよね?そこちょっと大事なんで』

ってな具合だ。うっかりメールを返信し損ねたのだ。それでも別の試験があるのでそちらに参加しますか?と聴かれたので俺はイエスと応えた。だが俺はその治験実施地にビビる。特急列車で数時間かけて行く田舎だったからだ。

『少し遠いですが、交通費は出ますから』

いや無理っす…と言うのは(コイツやっぱり信頼できねえな)と思われそうだったし、どうせ暇だし、5万も出れば御の字というところで10万程支払われるという話だったので愛想良く了承した。

4月27日の朝7時。俺は昼12時の説明会に余裕をもって到着するべく、特急列車に乗っていた。俺は行ったこともない他県にビビっていた。降りる駅を指折り数え、ダウンロードしておいた深夜ラジオを聴きながら数時間座っていた。大体の説明会は身体検査でもある。昨晩からなにも食ってない。空腹のまま目的の駅に降りた。

駅前は栄えており恐竜のオブジェが吠えて、市バスが行き交っていた。指示通りのバスに乗り住宅地を走り抜けると、次第に空が広くなった。木々の一本一本が見えるほど山が近く、水面のキラキラ光る田んぼが道路を挟み込み、俺は胃が痛くなるようなド田舎ぶりに地元が恋しくなった。ぶっちゃけ(すげーとこに来ちまったな…)と思った。

治験の説明会には20人ほどの男達が集まった。廊下には以下のような注意書きが張ってあった。

『治験の内容をみだりに第三者に教えてはいけません。院内撮影禁止』

ブログにも書くなという一文もあった。

資料の用意された席に座り、俺は辺りを見渡した。俺の右斜め前にいる男がノートパソコンを開きなにやら作業していた。どうやらブログを書いていて、そのタイトルは…

『治験に参加してみた!』

テメーこの野郎、廊下の注意書きを読んでねえのか!?

それはともかく、俺は治験の説明を受け採血などを無事済ませて、昼過ぎには解放された。

この大きな病院の前にはバス停があり、来るときはバラバラだった治験参加者は一斉にバスに乗り込んだ。今回の治験の定員は30人だが、今日の説明会だけでも20人はいた。俺は採用されるか不安だった。

帰りは交通費をケチるべく普通列車を使った。時間かかり過ぎて後悔した。

続くかも(こんな書き方でいいのか?)

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すーとし

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一時はよく絵を描いてた
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  • コメント

    1. 匿名 より:

      かなり期待。

    2. 匿名 より:

      面白い
      やったことないし続き気になる